ドラセナ ドラコ H 70cm W 50cm 口径23cm
¥16,000
最低気温5度程度は必要です。日当たりのよい窓辺等が最適です。日光が不足すると新芽の葉色が薄くなり、葉が間伸び(徒長)して、やや長くなります。まエアコンの風が当たる場所も避けましょう。10~4月は明るい室内に置き、真冬の窓辺など夜間の温度が極端に下がる場所は避け、室内の暖かい場所におきましょう。5~9月は屋外の日当たりの良い場所でも大丈夫です。
水やり
土の表面が乾いたら鉢底から出るまでたっぷりと与えて下さい。冬季期間中は徐々に回数を減らします。根腐れの原因になりますので、受皿にたまったお水は捨てて下さい。また定期的に霧吹きなどで葉の部分にもお水を与えてください。
ドラセナ・ドラコはカナリア諸島原産の常緑高木です。がっしりした幹に細長いシルバーグリーンの葉が特徴的であり、樹齢6000年という長寿の木も存在したと言われるほど生命力のある木です。幸福に関する花言葉を持っているうえに、管理も容易なため室内のインテリアに最適です。
竜血樹ドラセナ・ドラコとは?
ドラセナ・ドラコという植物を知っていますか? スペイン領カナリア諸島が原産で、ドラセナの仲間ではサイズが最も大きくなる品種であり、高さ20mにも成長する常緑高木です。成長が遅い替わりに生命力が強く長寿として知られ、樹齢6000年のものが伝えられています。この種はリュウゼツラン科ドラセナ属に属し、力強い幹の先端に長さ50cm、幅5cmほどのサイズの細長い葉が密生します。葉はやや厚めで柔らかくシルバーグリーンの色をしています。成長すると幹がよく分岐して大きな樹冠を形成し独特な美しい樹形を作ります。ドラセナ・ドラコの成木はサイズの大きな樹ですので、原産地の熱帯地方では庭園植物として植えられることが多いです。しかし、管理が容易でその力強い幹と美しく繊細な葉のバランスが魅力的なことから、幼木は観葉植物などインテリアとして室内で利用されています。ちなみにドラセナの仲間は40種類以上あるとされ、室内で観葉植物のインテリアとして飾られている品種も多くあります。これからドラセナ・ドラコについて詳しく紹介しましょう。
ドラセナ・ドラコは、ボトルを逆さまに立てたような樹の形から「ボトルツリー」と呼ばれることもあります。雨が少なく乾燥している環境で生きていくためには、霧に含まれる水分も効率よく吸収しなければなりません。そのためには、その水分を葉に結露させ滴下して根から吸収できるように、このような奇妙な形に進化したと言われています。さらに密生した葉が日陰を作ることによって、水分が地中から蒸発してしまうことを防ぎ、地中の浅いところにある根を保護する役目を果たしています。ドラセナ・ドラコの生命力の強さは、過酷な環境を生き抜いてきた証かも知れません。そんなドラセナ・ドラコは現在絶滅の危機にある希少な品種になっており、観葉植物として楽しむのは少し贅沢な体験かもしれませんね。
ドラセナ・ドラコの木の幹を傷つけると、暗い赤色の樹液が取れることから、「竜血樹(Dragon's blood tree)」の別名があることをご存知でしょうか。写真を見るとまるで本物の血みたいですよね。植物が血を流すとは何とも神秘的な現象ですが、この血のような樹液が古来珍重され、さまざまな用途に利用されてきました。
ドラセナ・ドラコの樹液が乾燥して、樹脂として固まったものをシナバル(竜血)と言います。ルビーのような赤さから「血の宝石」とも呼ばれてきました。その希少性から「赤い金」とも称され、各地で貴重品として高額で取引されました。このドラセナ・ドラコの樹脂は、古来さまざまな用途に利用され、古代ローマ時代には傷口の炎症や出産時の止血剤、外用薬として使われました。実際にドラセナ・ドラコの樹液を傷口に塗るとすぐに乾燥し傷口を皮膚のように覆います。内服でも漢方薬として用いることがあり、原産地の人々は一種の万能薬として使っていたようです。また中世期には顔料や塗料として使用されました。瞑想や儀式の時に使う芳香剤として用いることもあり、優しく奥深いフルーティーな甘さがあると言われています。なお竜血の赤色は、各種アントシアニジン化合物によるものであることがわかっています。